更年期は我慢する時代から、自分で整える時代へ。ホルモン補充療法(HRT)という選択

女性ホルモンと自律神経、そしてホルモン補充療法という選択肢
「最近、なんだかやる気が出ない」
「眠っているのに疲れが取れない」
「急に汗が出る、顔がほてる」
「イライラしたり、気持ちが落ち込んだりする」
「以前より夫やパートナーの話を聞く余裕がない」
40代以降、こうした変化を感じる女性は少なくありません。
更年期の症状というと、ホットフラッシュや発汗などがよく知られていますが、実際には自律神経系や精神神経系にもさまざまな症状が現れることがあります。
「血液検査が正常だから、更年期ではない?」
更年期には、卵巣機能が少しずつ低下し、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が揺らぎながら減少していきます。
この時期は、血液検査で女性ホルモンやFSH(卵胞刺激ホルモン)を測定しても、タイミングによって数値が大きく変動することがあります。
そのため、「血液検査が正常だった=更年期の症状ではない」とは限りません。
月経の変化や症状、年齢などを総合的にみながら、その人に合った治療を考えることが大切です。
自律神経の乱れも、更年期のつらさに関係します。
エストロゲンの変化は、自律神経の働きにも影響を与えると考えられています。
そのため、
- 顔や身体が急に熱くなる
- 汗をかきやすくなる
- めまい、動悸がする
- 頭痛や肩こりがつらい
- 冷えを感じる
- 疲れやすい
- 眠りが浅い
- 気分が落ち込む
- 不安やイライラを感じる
など、一見すると「更年期とは関係なさそう」と思う症状が重なることがあります。
さらに、こうした不調が続くことで、仕事や家庭、人間関係にも影響が出てしまうことがあります。
だからこそ、「もう年齢だから仕方ない」と我慢するのではなく、身体からのサインとして受け止めることが大切です。
ホルモン補充療法(HRT)という選択肢
更年期症状の治療のひとつに、ホルモン補充療法(HRT)があります。
不足してきた女性ホルモンを補うことで、ホットフラッシュなどの血管運動神経症状をはじめ、症状の改善が期待できます。
HRTには、飲み薬だけでなく、
貼るタイプ・塗るタイプ・飲むタイプ
など、さまざまな方法があります。
また、子宮がある方では、エストロゲンによる子宮内膜への影響を抑えるため、黄体ホルモン(プロゲストーゲン)を組み合わせる治療が行われることがあります。
ただし、HRTは誰にでも同じように行うものではありません。既往歴や血栓症・乳がんなどのリスク、現在の症状などを確認しながら、医師と相談して治療方法を選択します。
「フェムゾーンの不調」も更年期のサインかもしれません
更年期以降は、エストロゲンの低下によって、フェムゾーンや尿路にも変化が起こることがあります。
たとえば、
- フェムゾーンの乾燥
- かゆみや違和感
- 性交痛
- 排尿時の痛み
- 頻尿
- 尿もれ
- 尿路感染を繰り返す
といった症状です。
これはGSM(閉経関連尿路性器症候群)と呼ばれています。
「年齢だから仕方ない」と思っている方も多いのですが、GSMには保湿剤や潤滑剤などの非ホルモン療法、症状によっては局所エストロゲン療法など、さまざまな治療の選択肢があります。日本女性医学学会のガイドラインでも、症状に応じた局所エストロゲン療法の有効性が示されています。
ホルモンだけに頼らない「土台づくり」も大切
更年期を健やかに過ごすためには、治療だけでなく毎日の生活習慣も大切です。
適度な運動、筋力を保つこと、質の良い睡眠、バランスのよい食事、ストレスを溜め込まないこと。
そして、骨盤底筋を含めた身体のケアも、そのひとつです。
女性ホルモンが変化することは、決して「女性として衰えること」ではありません。
むしろこれからの人生を、自分らしく元気に楽しむために、身体の変化を知り、必要なケアを選び直すタイミングなのです。
更年期は、我慢するものではありません
「最近の私は、ちょっとおかしいのかな?」
「昔はこんなことで疲れなかったのに」
「家族にイライラをぶつけてしまう」
もしそんな変化を感じているなら、それはあなたの気持ちの弱さではなく、身体の変化が関係しているかもしれません。
更年期のケアには、生活習慣、運動、フェムゾーンケア、骨盤底ケア、そして必要に応じた医療的な治療など、さまざまな選択肢があります。
大切なのは、「我慢する」か「薬を飲む」かの二択ではないということ。
自分の身体を知り、今の自分に必要な方法を医師と一緒に選んでいく。
LUNA沖縄では、女性の身体の変化を「年齢のせい」で終わらせず、これからの人生をより健やかに、心地よく過ごすためのサポートを行っています。
「これくらいで受診していいのかな?」と思うときこそ、一度ご相談ください。
※HRTなどの治療には適応や注意点があります。治療を希望される場合は、医師による診察・検査のうえ、お一人おひとりの状態に合わせてご提案します。
※当院の初診は自由診療とさせていただいております。それは患者様のお悩みに真摯に耳を傾け、十分な時間をかけて丁寧なヒアリングと最適な治療のご提案を行うためです。フェムゾーンの違和感や性機能の悩みは、プライベートで非常に繊細な問題だからこそ、決して一人で抱え込む必要はありません。どんな小さな疑問や不安でも丁寧に向き合いますので、まずはどうぞお気軽にご相談ください。