40代から知っておきたい女性ホルモンの変化と更年期

自分の身体を大切にする「フェムケア」を始めませんか?
「以前より疲れやすくなった」「些細なことでイライラする」「生理周期が変わってきた」「デリケートゾーンの乾燥や違和感が気になる」
40代を迎える頃から、このような身体や心の変化を感じる女性は少なくありません。しかし、忙しい毎日の中で自分のことは後回しになり、不調があっても「年齢のせいだから」「みんな同じだから」と我慢していませんか?
女性の身体は、年齢やライフステージとともに変化します。大切なのは、その変化を正しく知り、自分に合ったケアを選ぶこと。今回は、女性ホルモンと更年期の関係、そして今日から始められるフェムケアについてご紹介します。
女性ホルモンは、身体と心に関わる大切な存在
女性ホルモンの代表的なものに「エストロゲン」と「プロゲステロン」があります。
エストロゲンは、月経や妊娠に関わるだけでなく、骨や血管、皮膚、腟や尿路など、全身のさまざまな組織に影響するホルモンです。一方、プロゲステロンは、主に排卵後に分泌され、子宮内膜を妊娠に備えた状態に整える働きを担います。
これらのホルモンは月経周期に合わせて変動するため、月経前に眠気やむくみ、気分の落ち込み、イライラなどを感じることがあります。ただし、症状の種類や程度には個人差があり、すべての不調がホルモンだけで説明できるわけではありません。
自分の月経周期や体調の変化を記録しておくことは、身体のリズムを知り、不調への対策を考える第一歩になります。

40代から訪れる更年期。どんな変化が起こるの?
更年期とは、一般的に閉経を挟んだ前後約5年間ずつ、合計約10年間を指します。日本人の閉経年齢は平均約50歳とされますが、時期には個人差があります。
この時期は卵巣の機能が変化し、エストロゲンの分泌量が大きく揺らぎながら、徐々に低下していきます。その影響などによって、次のような症状が現れることがあります。
- ほてり、発汗、動悸
- 疲れやすさ、眠りにくさ
- イライラ、不安感、気分の落ち込み
- 肩こり、頭痛、関節の痛み
- 月経周期や経血量の変化
- 腟や外陰部の乾燥、かゆみ、性交時の痛み
- 頻尿や尿もれなどの尿路の悩み
症状の現れ方は人それぞれです。仕事や家庭環境、睡眠、ストレスなども関係するため、「更年期だから仕方がない」と決めつけず、日常生活に支障がある場合は医療機関へ相談しましょう。
また、強い疲労感や気分の落ち込みなどは、別の病気が関係していることもあります。自己判断せず、原因を確認することが大切です。
フェムケアとは、自分の身体を大切にする習慣
フェムケアとは、女性の身体や健康に目を向け、自分に合った方法でケアすることです。特別な道具や高価な商品が必要なわけではありません。
まずは、日常生活の中でできることから始めてみましょう。
① フェムゾーンをやさしくケアする
フェムゾーン(外陰部)は皮膚や粘膜がデリケートな部分です。ゴシゴシこすったり、洗浄力の強い製品で洗いすぎたりすると、刺激や乾燥につながることがあります。ぬるま湯などで外側をやさしく洗い、必要に応じて低刺激の保湿剤を使用しましょう。腟の中まで洗う必要はありません。
② 骨盤底筋を意識する
骨盤底筋は、膀胱や子宮、直腸などを下から支える筋肉です。妊娠・出産や加齢などに伴い、尿もれや骨盤周辺の違和感が気になることがあります。
呼吸を止めずに骨盤底筋をやさしく締めたり、力を抜いて緩めたりする練習を取り入れてみましょう。痛みや違和感がある場合は無理をせず、医療機関などで相談してください。
③ 睡眠・食事・運動を見直す
十分な睡眠、バランスのよい食事、無理のない運動は、健康を支える基本です。忙しい日には深呼吸をする、少し歩く、早めに休むなど、小さな習慣からで構いません。
④ 月経や体調の変化を記録する
月経周期、睡眠、気分、気になる症状などを記録しておくと、自分の変化に気づきやすくなります。受診時に症状を伝える手がかりにもなります。
我慢せず、医療の力を借りることも選択肢に
更年期の症状やフェムゾーンの悩みには、生活習慣の見直しだけでなく、医師の診察を通じて選べる治療やケアがあります。
症状や健康状態に応じて、漢方療法、ホルモン補充療法(HRT)、局所的な治療などが検討されます。治療には適応や注意点があるため、医師と相談しながら自分に合った方法を選ぶことが大切です。
特に、閉経後の出血、原因の分からない不正出血、強い痛み、長引くかゆみや排尿時の痛みなどがある場合は、年齢のせいと考えず、早めに受診してください。
自分を知ることが、これからの自分を大切にする第一歩
女性の身体は、年齢とともに変化していきます。その変化は、決して自分を諦める理由ではありません。
「以前と違う」と感じたときこそ、自分の身体に目を向けるタイミングです。人と比べず、自分の変化を知り、必要なケアを選ぶこと。それが、これからの毎日をより健やかに、自分らしく過ごすことにつながります。
アクティブシニアクリニック LUNA 沖縄では、女性の健康や更年期、フェムゾーンのお悩みについて、一人ひとりの状態に合わせた相談・診療を大切にしています。
誰にも相談できずにいた小さな違和感も、どうぞ一人で抱え込まずにご相談ください。
自分の身体を知り、自分を大切にすることから。いつまでも自分らしく輝く毎日を、一緒に考えていきましょう。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、診断や治療に代わるものではありません。症状が気になる場合は医療機関へご相談ください。